このところ、妊娠報告が続いています。
嬉しいですね〜
順調に、すくすく育っていってほしいです。
そして卒業間近の方も見えて、ちょっと寂しくなっている私です。
さて、今日は「寄り添う」ことを大切にしている私の気持ちを少しお話しします。
幻肢痛のおばあちゃんとの出会い
聞き慣れない言葉「幻肢痛 げんしつう」
切断により失ったはずの手足に痛みを感じることです。
(神経の損傷によるものもありますね)
足の切断後、そんな幻肢痛に困っている。
目もほとんど見えない、やや鬱傾向。
と、仲の良かったケアマネさんから鍼灸往診の依頼があったのです。
鍼灸師5年目くらいかな?
まだまだ経験も浅い時です。
正直、困り果てましたね…
論文を探そうにもほぼないし、先輩に聞くにも答えなし!
さて…どうしたものか。と悩みつつも初回の顔合わせに向かいました。
丁寧な問診から得たもの
穏やかに迎えてくれた患者さんに
いつも通りの、そしていつもより丁寧な問診をしました。
足のどこが痛む?
いつ痛い?
何すると痛みが増す?
その一つ一つの答えに、手を握りながらうんうんと頷きながら聴いていました。
鍼やお灸は現存する片方で。
時には、同居の息子さんの愚痴も聞きつつ
今日は調子いいね!
お孫さん来てくれてちょっと元気になったんじゃない?
と、いろんなことを話していました。
そんなことを数回繰り返しているうちに
「いつもニコニコで話聞いてくれて、ありがとう。その笑顔に救われるわ!」
見えないはずなのにね、伝わるんですね。
ケアマネさんからも「優しく気持ちよく触ってくれるから心地いいみたい」
と、嬉しいお言葉を。
関わることで癒す
丁寧に寄り添う
このセラピストとしての、一番大切なとこを教えてもらいました。
病院に入るまでの1年間
「今日は火曜日!あなたが来る日はウキウキしちゃうのよ」
と、会える日を楽しみに過ごしていただきました。
どうしようもなく途方に暮れている方に
こんなにも「寄り添える」なんて鍼灸師ってなんて素敵なんだ!と思った
あの気持ちは今でも忘れられません。
どんな方でも、どんなお悩みでも
(西洋医療が必要な時はもちろんあるよ)
丁寧にお話を聞いて、気持ちに寄り添う。
これからもずっと、心に留めておきます。