今日は、不妊治療に対する鍼灸の有効性についてお話をしたいと思います。
ちょっといつもとは違う視点で、エビデンスも交えて書いてみます!
不妊治療中、からだは思っているよりがんばってる
不妊治療は、検査・通院・投薬・自己注射、そして結果待ち…
身体的にも、精神的にもとても負担の大きい時間です。
「ちゃんと休めている」つもりでも
・寝つきが悪い
・疲れが抜けない
・気持ちが張り詰めたまま
そんな状態が続いている方も少なくありません。
東洋医学では、妊娠に必要なのは
血流、自律神経、ホルモンバランス、内臓の働き、心の安定
これらが”全体として整っていること”だといえます。
鍼灸は治療そのものを置き換えるものではなく
不妊治療を受けるための「土台」を整えるサポートとしてとても相性がいいのです。
理由とエビデンス
鍼灸が妊活や不妊治療に役立つ理由は主に次のような点です。
・骨盤内(卵巣、子宮)への血流量UP
・自律神経を整え、緊張をゆるめる
・睡眠の質を高める
・ストレスホルモンによる影響を軽減する
実際に体外受精(IVF)と鍼灸を併用した場合の研究では
移植前後に鍼灸を行ったグループのほうが、妊娠率が有意ににたかかったという報告があります。
(2002年Pauls)
また近年では
・鍼刺激による血流改善
・自律神経への作用
・ストレスホルモンの影響の軽減
から、西洋医学的にも理にかなっていると考えられています。
「魔法ように妊娠する」わけではありません。
でも、妊娠しやすい状態に整えるという点で、確かな役割をもっています。
治療だけではなく「安心できる場所」を持つこと
不妊治療のかたとすぎもとでお話をしていると、
「ずっと緊張していたことに気づきました」
「ここにくると気持ちが穏やかに切り替わります」
そんな声をよくききます。
妊娠に向かう過程では、体だけではなく、心がゆるむことも大切です。
鍼灸の時間は
・頑張る気力がわく
・自分の体に意識をむける
・安心できる
そんな時間でもあります。
不妊治療を続けるための「心の体力」を養うこともとても大切なサポートだと思っています。
不妊治療は1人でがんばるものではありません。
あなたの体はちゃんと変われます!
鍼灸はその力を引き出すお手伝いができます。
クリニックでの治療と並行しながら、「整った体で次に向かう」
その選択肢として、すぎもとの不妊鍼灸を知っておいてほしいです。