今日、いつも来られている患者さんに
「今日はなんだか疲れているね、エネルギーがなくなっているよー」
と、手首の脈に触れながらお話しをしたんです。
そしたら
「え、なんでわかるんですか?!」と驚かれました。
詳しくお話しを聞くと
相当お仕事が大変だったようす。
そんな「脈」について、今日はお話しをします。
鍼灸院で見ている「脈」は血圧とは違います。
鍼灸院にこられた方に
「脈見ますねー」とお伝えすると
「何がわかるんですか?」と聞かれることがあります。
東洋医学の「脈診(みゃくしん)」は
病院で測る血圧や脈拍数とは少し違っていて
体全体のバランスやエネルギーの状態を感じ取るものです。
強い・弱い
早い・ゆっくり
なめらか・ひっかかりがある
そんな微細な違いから、
いまのその人の体がどんな状態にあるのかを読み取って行きます。
脈は正直に教えてくれる
脈診の面白いところは
自覚症状がなくても、体の状態が出ていること。
・疲れが溜まっている
・眠りが浅い
・気を貼り続けている
・冷えがあり、巡りが悪い
こういったことが、脈にちゃんと現れます。
「今日は調子どう?」と聞いて
「特に変わりないです」と答えてくれた冒頭の患者さんもそうです。
おや?脈は疲れているぞ?と思って聞いたら
ご本人も振り返って「そういえば…」と気づかれていました。
脈は「ちょっと疲れてるよ、無理してるよ」と教えてくれていたんですよね。
脈をみて、鍼の方針を決める
すぎもとの鍼灸は、同じ症状でも
人によって使うツボや、刺激の量が変わります。
それは、
体質も疲れ方も
緊張の度合いも、回復の力も
一人一人違うからです。
脈診は、その人にあった施術を選ぶ為の大事なヒントです。
「今日は少し力を抜く日だな」
「今日はしっかり巡らせよう」
そんな判断も、脈から感じ取っています。
脈は言葉よりも正直。
そしてわかりやすい体からのメッセージです。
鍼灸院はその小さなサインに気づいて
心地よく、無理なく整える場所です。