不妊治療をがんばって、ご懐妊された当院の40代の患者さん。
妊娠判定をもらったのに、素直に「嬉しい!」と喜べない。
とお話ししてくださいました。
同じように「また流産したらどうしよう」
「流産の体験を見てしまうと怖い」
と、不安に押しつぶされてしまっている人はいませんか?
不安は弱さじゃない
待ち望んで、やっと授かった命。
だからこそ「失いたくない」という気持ちが強くなることは自然なことです。
自然に生まれた感情です。
「怖い」「不安」という気持ちは、
そういった経験があって、たくさん調べて勉強して知識があるからなんですよね。
決して「心配しすぎ」なんてこともないし
「弱い自分」なんてこともないので、責めないであげてくださいね。
むしろその気持ちは「いのちを大切に思う」からこその
尊い感情なんですから。
忘れられない一言
冒頭でご紹介した患者さんも、妊娠初期からずっと不安を抱えていました。
過去に流産も経験されているので、なおのことと思います。
「嬉しいより、怖いが大きいんです」
「まだ喜べない、幾つの壁を乗り越えたらいいんですか」
そう話されていたのですが、今は妊娠6ヶ月に入りました。
そのかたが、先日すぎもとに来院した時にこう話してくれたんです。
「一つずつの安心が積み重なって、ようやくここまで来れました」
この言葉が本当に印象的で、私の心に深く残っています。
不安が消えるわけでなくても、少しずつ「安心」に置き換わっていく。
その積み重ねこそが、妊娠期を過ごす中で大切なのだと改めて感じました。
鍼灸でできるサポート
当院では、そんなどうしようもない不安や緊張でこわばった体と心を、
鍼灸で優しく緩めていきます。
・体が緩むと、呼吸が深くなり、心も軽くなる
・自律神経のバランスが整い、安心感につながる
・「不安を否定せず、受け入れる」準備をサポートできる
鍼灸院でのお話も大変重要だと思っています。
何に、どんな感情を抱いているのか、話して整理していきましょう。
妊娠期こそ、安心して身を委ねられる時間が必要です。
妊娠したのに「嬉しい」よりも「怖い」が勝ってしまう。
そんな自分を責めないでくださいね。
命を大切に思うからこそ出てくる自然な気持ちを、
大切に受け止めながら、心身を整える時間をいっしょに過ごしましょう。
名古屋市熱田区にある当院では、妊婦さん向けの鍼灸メニューもご用意しています。
初めての方でも大歓迎です。
お一人で抱え込まず、お気軽にご相談くださいね。