1987年生まれ 半田市出身お節介で楽天的なO型 小さいころから軸強め、やりたいことはやる!なかなか頑固。ひょうきんで繊細な息子と、びびりでお茶目な娘と4人暮らし。冬の富士山キャンプにハマったキャンパー。家族ぐるみのお付き合いが多く、週末はグルキャンかお家でわいわい過ごす。
― 経歴2011年専門学校卒業後、鍼灸院に就職。美容鍼灸や自律神経失調をメインに臨床。学校の非常勤講師や外部セミナーも務める2度の出産を経て、マタニティ鍼灸を助産院などで行う。2022年女性の生涯をサポートする鍼灸院すぎもとをオープン。
― 資格・はり師 ・きゅう師 ・不妊カウンセラー ・NARDアロマアドバイザー
私が鍼灸に出会ったのは、小学2年から続けていた器械体操を中学3年時の怪我でコーチに転身し、後輩の指導をしていた高校2年の夏でした。
教え子が腰の痛みを訴え、大会に出られないかもしれないと、泣いていたのですが、大会当日に「鍼を打ってきた!痛くないから、試合出ます!」と、会場に笑顔で来たんです。
喜びの中で、鍼って何?痛みがなくなるってどういうこと?手術や投薬ではない方法があるんだ!と、驚きの出来事でした。
自分自身の怪我も鍼灸でケアをしながら、選手を続けることができたのでは?と悔しさを感じながらも、症状を改善し運命をも変える技術があることに気づけたのは、私の人生においてのターニングポイントになりました。
私は幼少期から、アトピー性皮膚炎で常に全身の湿疹に悩まされ、中でも頭皮の症状はひどく、頭はいつも滲出液とかさぶただらけでした。
痛みと痒みを繰り返して夜は寝れない日々の中、薬だけでなく、食事を見直し、アトピーにいいという石鹸やハーブティーを取り入れたり、色々と試行錯誤をしていました。それが二十歳の時、自律神経を整える鍼灸に通い始めたことで体質が変わり、皮膚が強くなり、かゆみも出ない、傷ができても治りが早いなど、長年悩み続けてきたことがみるみる変化していったのです。
寄り添い上手な担当の先生は、傷を作っても「普通の人が我慢できないような痒みを我慢してるんだから、少し掻いただけで落ち込まなくていいんだよ」と声をかけてくださったり、体の変化を伝えてもらえることで、体質改善という地道な治療もモチベーションを保つことができたと思います。
鍼灸学生だった私にとってこの経験は「体を整えて症状を改善し、心も穏やかにする一声がかけられる、そんな鍼灸師になりたい!」と、今もこれからも続く理想の鍼灸師像となりました。
鍼灸師としてのスタートは美容鍼灸だったので、女性患者さんのさまざまなお悩みを聞いてきました。生理不順、生理痛、自律神経の乱れによるめまいや耳鳴り、慢性頭痛、不妊を打ち明けてくださる方も…みんな不調が当たり前になっていて、でもそれを相談するところもなければ、改善する手立てを知らないこと、たくさんある情報に惑わされているのが現状でした。
「病院に行くほどでもない、でも絶好調でもない」そんな状態の女性たちに、東洋医学ならではの養生をお伝えすることで、多くの方を助けることができると考えるようになりました。
なぜなら、美容鍼灸で出会った女性たちが、お悩みの改善はもちろん、活き活きと仕事や趣味を楽しめる生活に変化していったからです。
結婚3年目、そろそろ子供が欲しいと思った時、生理不順で婦人科に行くと「卵巣の機能低下による無排卵」と言われたことから私の妊活がスタートしました。この頃の生活は、初めて実家を出た私にとって変化が大きく、久しぶりにアトピーの症状も出たり、生理も安定せず、睡眠の質も悪く、常に肩が凝っていることに気づき(今となっては鍼灸師の不養生!)何とかせねばと、病院と併用で、体調を整えるためにアロマ鍼灸に通いました。
体調に合わせたアロマで気血の巡りをよくし、精神的にも変化があるアロママッサージをしてもらいながら、夫婦間のことや不安なことを話すことができ、ココロがほぐれ時々涙するほどでした。
1人で抱え込まずに周りにも助けてもらい、ホルモン剤とタイミング法で自然に長男を授かることに成功。
妊娠できた頃の体は、生理が整い、よく眠れるようになり、髪や肌を褒められることが多く、人に会いに行ったり、習い事を始めたりと意欲も湧いていました。
うまく進まない妊活の中で、自分自身の生活を見直し、体力に余裕を待たせることが授かるための土台となり、周りに頼ること、時には弱音を吐くことで心の安定を保つことができたのだと気づかせてもらいました。
産後も鍼を続けていたので肥立もよく、生理の再開も仕事復帰も順調にできました。
その後2人目を望んだ時にすんなりと長女を授かり、憧れだった助産院での出産は陣痛の痛みはあれど、穏やかで、幸福感に満ちた、気持ちの良いお産をすることができました。直後に娘の先天的病気での緊急オペも、産前からの鍼灸や養生による体作りと、この幸せなお産があったから乗り越えられたと自負しています。
だから、みんなに鍼灸を通して「元気な妊婦で、幸せなお産」をしてほしい!この想いから、授かることがゴールではなく、産後やその先に続く子育てまでを見据えて、鍼灸が最も得意とする未病治(まだ病気になっていない症状を治める)という考えをもって施術をしています。
不妊治療を経験した杉本オーナー夫婦は、体外受精を繰り返す中で心身ともに疲弊していたとき、鍼灸院にいくことで救われたことから「同じような悩みをもつ人たちの助けになる場を作りたい」と考えていました。
同じ鍼灸師として仕事に対する想いを話している中で、杉本夫婦の不妊治療中の方の心の拠り所になれるような場所を作りたいという想いと、私が女性の生涯を通して鍼灸でサポートしていきたいという夢が一致し「鍼灸院すぎもと」を始めることになりました。